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電算システム、帳票基盤ソリューション「SVF」で業務効率化とセキュリティリスク低減を達成

 ウイングアーク1st株式会社は6日、株式会社電算システムが、帳票基盤ソリューション「SVF」を導入したと発表した。2カ月間での短期構築を実現し、通販業務の効率化とセキュリティリスクの軽減を実現したという。

 電算システムは、情報システム事業を手掛ける企業。コンビニ支払い、ゆうちょ振替、口座振替、クレジットカード・電子マネー決済などによる収納代行サービスをはじめ、システム構築の提案から、設計・開発、ハードウェア調達、システムの運用保守までをワンストップで提供する、情報サービス事業を展開している。

 同社では、40年以上前からBPO事業を推進しており、オペレーションセンターがBPO業務を運用している。その1つの柱になっている産直通信販売会社(以下、通販会社)の後方処理代行業務では、通販会社から送られる発注データを、オペレーションセンターの担当者がPC環境にダウンロードし、各種帳票を作成していた。この業務仕様には特に問題はなかったものの、Windows XPからWindows 8に移行したことで、帳票の出力が不安定になったことに加え、PC環境で大量の顧客データを操作することのリスクを抱えていたという。

 そこで、帳票出力システムの刷新を決定し、帳票出力基盤に「SVF」を選定した。2015年5月に本番稼働した新システムでは、発注データの受信からデータの加工・作表、PDF変換までの一連の処理を、すべてデータセンター側で自動化。これによって、オペレーションセンターの担当者は、端末からWebアプリケーションを介して操作を行うだけで、帳票の出力が可能になった。

 こうして帳票出力システムを刷新し、手作業だった帳票出力が自動化されたことにより、作業効率が向上。システム全体の処理時間の短縮につながったほか、データセンター側でデータを一元管理できるので、セキュリティリスクの軽減も実現している。

 さらに、「SVF」の導入で、これまでの3分の2程度の時間で帳票が作成できるようになり、データ容量もPCシステムに比べ半分程度になったとのこと。

石井 一志