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富士通SSL、DBセキュリティを強化するソリューション 内部者の不正による情報流出を防止

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は8日、データベースへの不正アクセスや改ざんなどを防ぐ「FUJITSU Security Solution データベース情報漏えい対策ソリューション」を、同日より販売開始すると発表した。

 新ソリューションは、データベースの全操作ログを収集し、それに対して監査を行うことで、データベースへの不正アクセスや改ざん、情報漏えいを防止するソリューション。富士通SSLが新たに取り扱い開始する、アクアシステムズのデータベース情報漏えい対策ツール「AUDIT MASTER」と、特権IDによるサーバー操作証跡管理を実現する「FUJITSU Security Solution SHieldWARE NE」(以下、SHieldWARE NE)を組み合わせて実現する。

 具体的には、「SHieldWARE NE」でデータベースへのアクセス権限を制御し、ログインからすべての操作履歴を動画で記録することにより、運用面のセキュリティを向上。さらに「AUDIT MASTER」を用いて、いつ・誰が・どのデータベースでどのような作業を行ったのか、特権ユーザーを含む全操作ログを収集し、組織内部者の不正による情報流出を防止する。

 また、操作日時、操作ユーザー、操作内容、データベースコマンド(SQL文)といったフィルタ条件を細かく設定でき、該当する不正操作ログを検知するとメールなどでアラート通知するため、即時の対応を可能にしている。

 保管されるログは暗号化され、マイナンバーなど特定個人情報の安全管理基準にのっとった操作ログの長期保存にも対応。「AUDIT MASTER」の操作ログと「SHieldWARE NE」の利用申請記録を突き合わせることにより、監査の強化と効率化も実現する。

 またデータベースは、企業内のオンプレミス環境のものだけでなく、パブリッククラウドやプライベートクラウドなど、クラウド上のデータベースにも対応。ハイブリッド環境のデータベースを一括で監査できる。クラウドについては現在、Amazon RDSをサポートし、ニフティクラウドRDBにも近日中に対応する予定だ。

 価格は、My SQLの場合で512万円から。別途、導入費用と初期費用が必要になる。なおデータベースはこのほか、Oracle DatabaseとSQL Serverにも対応しているとのこと。

石井 一志