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クラウドストレージとの連携を強化した「Veritas NetBackup 7.7」

 株式会社シマンテックは8日、データ保護ソリューションの新版「Veritas NetBackup 7.7」を発表した。クラウドストレージへのバックアップにおける、パフォーマンスと相互運用性が強化されているとのことで、7月9日より販売開始する。

 Veritas NetBackupは、エンタープライズにおける、さまざまなバックアップ/リカバリを統合管理するためのソリューション。今回の新版では、Amazon Web Services(AWS)、Google、Hitachi Data Systems(HDS)、Verizon、Cloudianなどによって提供されている、クラウドストレージサービスへのバックアップのパフォーマンスと相互運用性が大幅に強化されたという。

 具体的には、Amazon S3向けの新しいクラウドコネクタを用意した。このコネクタでは、マルチストリームをはじめとする技術によって、ネットワーク帯域幅を十分に活用できるので、従来版に比べても、Amazon S3互換クラウドストレージへのバックアップ/リカバリ時間が短縮されるとのこと。

 また、階層型アプローチにおいてNetAppおよびAWSのクラウドゲートウェイをサポートし、バックアップデータをクラウドストレージに複製することができる。NetBackupのAuto Image Replication(AIR)機能もクラウドサービスと統合されるため、企業は、クラウド環境にカタログとバックアップデータを効率的に複製しつつ、重複排除された状態のバックアップを維持できるとした。

 このほか、Microsoft Hyper-VおよびMicrosoft SQL Server向けの新しいインテリジェントポリシーも追加され、IT部門では、迅速な拡張、柔軟性の向上、権限のあるユーザーへの適切な制御の提供が可能になる。

石井 一志