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「Symantec NetBackup」アプライアンス版、14~76TBの4モデルを発売

代表取締役社長の河村浩明氏

 株式会社シマンテックは27日、バックアップアプライアンス新製品「Symantec NetBackup 5230」を発売した。

 バックアップソフト新版「NetBackup v7.6」(2013年12月16日発売)を搭載。データセンター事業者や大企業向け。(重複排除後の)バックアップ容量14TB/28TB/40TB/76TBの4モデルを展開する。販売は「NetBackup」を旧Veritas時代から取り扱ってきたCTCが担当。参考価格は、14TBモデルがオープン、28TBモデルが約3100万円から、40TBモデルが約5600万円から、76TBモデルが9500万円から。出荷開始は5月予定。

Symantec NetBackup 5230
4モデルを展開
アプライアンスとテーラーメイド。アプライアンスはバックアップ容量が10~70TBのハイエンド市場をターゲットとする

 チューニング済みのアプライアンスで提供することで、迅速な導入を実現する。代表取締役社長の河村浩明氏は「ビッグデータや仮想化の普及で、本来バックアップの要件は複雑。そのため、容量・可用性などの個別ニーズに対応するため、ソフトとハードを別々に用意してインテグレーションする“テーラーメイド型”で提案してきたが、市場調査の結果、固定仕様でも満足するお客さまが多いことが分かった。高度なニーズには従来通りテーラーメイド型、そうではないお客さまにはアプライアンス型とすみ分けていく」とアプライアンス化の狙いを説明。

 同じように2013年9月には、中小規模向け「Backup Exec」をアプライアンス化した「Symantec Backup Exec 3600」をリリースしているが、引き続き、大規模向け「NetBackup」もアプライアンス化した形だ。従来のテーラーメイドよりも、「購入・調達・導入に費やされる初年度費用が45%抑えられる」という。

 セールスエンジニアリング本部 IMソリューションSE部 シニアプリンシパルセールスエンジニアの勝野雅巳氏は、「24時間365日止められない業務システムにおいては、業務を阻害しない迅速なバックアップ、ビジネス停止による機会損失を回避する迅速な復旧が不可欠。だが、ビッグデータや仮想化の普及で求められる保護レベルの維持が難しくなっている」と指摘し、そうした課題を「NetBackup v7.6」の「確実高速な統合バックアップ」「統一された簡単迅速な復旧手順」といった特長で解決するとした。

 機能的な特長としては、新規VMを検出して自動でバックアップ対象に含める「NetBackup VM Intelligent Policy」、増分バックアップの速度でフルバックアップが取れる「NetBackup Accelerator」、スナップショットイメージからファイルレベルでのリカバリを可能とする「Replication Director」、災害対策を実現するレプリケーション機能「Auto Image Replication」、セキュリティ・コンプライアンス機能「Symantec Critical System Protection」などを備える。

NetBackup v7.6の特長
Symantec NetBackup 5230の概要

川島 弘之