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インフォア、業界固有の機能を備えたファッション業向けクラウドERP

 インフォアジャパン株式会社(以下、インフォア)は17日、ファッション業界向けクラウドERPスイート「Infor CloudSuite Fashion」を日本市場にて提供開始すると発表した。ビジネスの変化が激しいファッション業界でのさまざまなニーズに、業界特化機能とクラウド環境で柔軟に対応するという。価格は、1ユーザーあたり月額約2万3000円(税別)から。

 Infor CloudSuite Fashionは、ファッション業界に特化したSaaS型クラウドERP。複数のアプリケーションを業界別に統合し、専門知識に基づいた使いやすい機能をクラウド上で提供する「ソリューションスイート」の一製品として提供される。

 インフラとしては、Amazon Web Services(AWS)のクラウド環境を利用しており、初期投資を削減できるサブスクリプション方式のライセンスを採用した。サーバーやハードウェアを必要としないため、短期間での導入が可能という。

 具体的な機能としては、製品ライフサイクル管理や調達管理、生産管理、受注管理、サプライチェーンマネジメント(SCM)、CRM、会計管理といった製造業向けの主要な基幹系機能を搭載。さらに、3次元(型番、色、サイズ)のスタイル品管理、マトリックス型の登録画面(受注や購買)、コレクション、シリーズ別損益管理、マークダウン価格決定、展示会受注(ブランケットオーダー)といった、ファッション業界で必要とされる固有の機能を標準で備える。

 あわせて、eコマース、自社店舗、委託販売などさまざまな形態に柔軟に対応するプロセス管理機能も搭載。これらの、業界に特化した機能とクラウドによる拡張性により、企業規模や、製造小売業(SPA)、販売、流通、委託製造などの事業モデル、扱う商品を問わず、あらゆる企業のニーズに応えられるとしている。

 また、国ごとに異なる価格設定や顧客需要、法規制の変更など、ファッション業界特有のビジネスの激しい変化にも柔軟に対応できるとのこと。

 インフォアでは、Infor CloudSuite Fashionをファッション業界に訴求し、新規導入、ならびに、同じくファッション業界に強みを持つオンプレミスのERPパッケージ「Infor M3」からの乗り換えを推進する考えだ。

石井 一志