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日本企業にニーズにあった“クラウドERP”を実現する「Infor CloudSuite」

 インフォアジャパン株式会社(以下、インフォア)は15日、“クラウドERP”を実現するアプリケーション群「Infor CloudSuite」を発表した。日本市場において2014年内に順次発売する。クラウド基盤にAWSを採用し、日本企業のニーズに合ったクラウドERPを導入できるのが特徴という。

 業界特化・SaaS型ERPを実現する「ソリューションスイート」、オンプレミスERPからSaaS型ERPに移行できる「Infor UpgradeX」、必要な分析機能および特定機能だけをSaaSで利用できる「Infor Analytics」「拡張アプリケーション」で構成される。

 「ソリューションスイート」では、これまで個別に展開されていた複数のアプリケーションを業界別に統合。日本市場では「自動車業界」「中小企業」「ファッション業界」「食品・飲料業界」「製造業界」向けのクラウドERPを注力展開する。

 「Infor Analytics」は、業界ごとに特化したSaaS型BIサービス。2014年内に7種を提供する。

 「拡張アプリケーション」では、BI、自動車業界向けEDI(電子データ交換)、EAM(設備資産管理)、CRM(顧客管理)、HCM(人材育成管理)といったERPに付随した各機能を切り離して個別にSaaSで提供する。必要な機能だけを選んで、自社のクラウドやオンプレミスアプリケーションと組み合わせながら利用できる。2014年内に11種を提供する。

 インフォアは2013年7月に社長に就任した尾羽沢功氏の下、2014年度から3年間で2倍の売上を実現するという目標を掲げている。その達成のための試金石となるのが「Infor CloudSuite」で、2015年度から2016年度にかけて全売上におけるクラウド関連の売上を25%まで引き上げる考え。そのために「クラウドソリューション戦略部門」を新設し、「Infor CloudSuite」をはじめとするクラウドERPの展開に集中するための組織編成を行うとしている。

川島 弘之