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インテル、つくば本社の「コラボレーション・センター」を刷新
(2015/5/25 14:49)
インテル株式会社は25日、つくば本社内の「インテル コラボレーション・センター」を刷新し、IoT(Internet of Things)やパーセプチュアル(知覚)・コンピューティングなど、よりユーザーの具体的な利用につながるコンピューティングの利用モデルやコンセプトの紹介を進めると発表した。
インテルでは、今回の施設の刷新について、変化を続ける市場やテクノロジーの動向に対応し、より最新のコンピューティング技術を紹介することを目的として行ったと説明。展示では、現在急速に採用が拡大しているIoTの利用モデルや、インテルRealSenseテクノロジーなどの次世代コンピューティング技術など、新規のコンセプトとテクノロジーデモンストレーションを新しく追加した。
これにより、センターではサーバーから PC、モバイル、ウェアラブル機器、IoTに至る広範な製品の利用シーンを体験することが可能となり、来場した業界各社とのコラボレーションのさらなる加速に期待するとしている。
インテル株式会社執行役員技術本部本部長の土岐英氏詩は、「2012年の開設以来、インテルコラボレーション・センターにおいて、ハードウェアやソフトウェア開発者などの業界各社の皆さまをはじめ、自治体や教育機関、エンドユーザーなど、多くの皆様との議論などを通じ、コンピューティングを活用した新しいユーザー体験の創造を目指して参りました。今回、最新の技術トレンド、市場環境を踏まえて、IoTやパーセプチャル・コンピューティングなどの最新テクノロジーの紹介が可能になることで、日本国内をはじめ海外、近隣アジアの業界各社とのコラボレーションをさらに活発にし、素晴らしいユーザー体験を提供できる製品やサービスの創出を促進してまいります」とコメントしている。
インテルコラボレーション・センターでは、従来のデモンストレーションを更新したものを含め、計14個を展示している。
- IoT(Internet of Things):センサー・デバイスからゲートウェイ、サーバーまでの IoTのエンド・ツー・エンド ソリューションを体験できるテクノロジー・デモンストレーション
- 最新パーセプチュアル・コンピューティング:インテル RealSenseカメラなど、より自然で感情移入できるユーザー体験を目指し、目や耳、音声、タッチなどのセンサーや、感情などユーザー状況を理解する機能をコンピューターに取り込んでいくテクノロジー・デモンストレーション
- 3D触力覚技術:3D触力覚技術を応用した、触感フィードバック型ユーザーインターフェース
- デジタルミラー「メモミ」:リアルタイムの歪み補正アルゴリズムによる、バーチャル試着体験
- アイ・トラッキング(視線追跡)技術:自然な目の動きを用いた「視線操作」のテクノロジー・デモンストレーション
- ウェアラブル・ディスプレイ:超小型・軽量、無線通信可能で、いつでも視認可能なウェアラブル・タイプのデバイスのデモンストレーション
- ワイヤレス給電:給電エリアに対応デバイスを置くだけで充電可能な給電システムのテクノロジー・デモンストレーション
- WiGig:近距離高速通信が可能な次世代無線技術のテクノロジー・デモンストレーション
- ワイヤレス・ディスプレイ:モバイルデバイスのコンテンツをワイヤレスでディスプレーやスクリーンに送信し、再生可能な技術のテクノロジー・デモンストレーション
- ラピッド・プロトタイピング:メーカー向けの開発プラットフォーム
- ON THE FLY PAPER :プロジェクション・マッピング技術を応用することで、紙とデジタルメディアの融合を図ったインフォテインメント・システム
- 新サイネージ・プラットフォーム「デジタル・ガチャガチャ」:デジタル・サイネージ・プラットフォームの標準規格OPS(Open Pluggable Specification)を搭載したタッチ対応デジタル・ガチャガチャ・コンセプト
- クラウドとビッグデータを連携したシステム「みんなで Like it !」:ユーザーがデモ体験の印象をリアルタイムに発信し、データをクラウドで集約し可視化するシステム
- PALRO:コミュニケーション・パートナー・ロボットのデモンストレーション