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シトリックス、10Gbpsスループットに対応した地域限定ADC「NetScaler MPX8010」

 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は2日、アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)製品群「Citrix NetScalerアプライアンス」のラインアップに、「NetScaler MPX8010」を追加したと発表した。日本と中国でのみ提供される。

NetScaler MPX8010

 NetScaler MPX8010は、日本のエンタープライズおよびコンテンツ事業者からのニーズが高い10Gbpsのシステムスループットに対応した、ミッドレンジのADC製品。既存モデル「MPX8005」と「MPX8015」の中間に位置しており、9000TPS(鍵長2048ビット)のSSLトランザクション処理能力と、5GbpsのSSLスループットという、常時SSLにも対応可能な処理能力を持つ。

 また、ハードウェアモジュールを追加することなく、ライセンスを追加するだけで、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)機能を利用可能。攻撃の制御にはハイブリッドモデルを採用しており、シグネチャによるブラックリストで既知の攻撃に、自動学習機能によるホワイトリストで未知の攻撃(ゼロデイ攻撃)に対応するとのこと。

 インターフェイスは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×6ポートと、6×Gigabit Ethernet(GbE)、あるいは2×10GbEを搭載した。

 価格(すべて税別)は、Standardエディションが445万5000円から、Enterpriseエディションが594万円から、WAF機能も含まれるPlatinumエディションが742万5000円から。ただし、現在は発売を記念した100台限定のキャンペーンが行われており、それぞれ292万円、400万円、538万円の特別価格で提供される。

 加えて今回は、エントリーからミッドレンジにおいて価格改定を行う。MPX8005は2月2日付けで267万3000円(税別)からに、MPX5550とMPX5650は3月6日付けで、それぞれ207万9000円(税別)から、267万3000円(税別)からとなる。

石井 一志