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ネットアップ、IOPS性能などを強化したオールフラッシュストレージ「EF560」

 ネットアップ株式会社は28日、オールフラッシュストレージ「NetApp EFシリーズ」の新モデル「NetApp EF560」を発表した。コントローラ性能とファームウェアの強化により、従来モデルと比べて性能が向上しているという。また今回は同時に、HDDあるいはハイブリッド構成が可能な「NetApp E5600」ストレージも発表されている。

 NetApp EFシリーズは、ストレージOSの「SANtricity」を搭載したオールフラッシュのSANストレージ。今回の新モデルEF560では、99.9999%以上という従来の可用性を引き継ぎながらも、800μ秒の低レイテンシと、65万IOPS以上の高い性能を備えており、「予測性の高い形で、一貫した低遅延を実現できるため、オンライントランザクションやリアルタイム分析などのハイパフォーマンスデータベース処理に向く」(米NetApp フラッシュ製品担当副社長のタイ・マッコーニー氏)という。

 ディスクは、SSDを最大120ドライブ(192TB)まで拡張可能。インターフェイスは、16Gbps FCや10Gbps iSCSIに加えて、12Gbps SASや56Gbps InfiniBandに対応した。

 加えて今回、SANtricityが最新のバージョン8.20となり、マルチコアCPUへの対応を強化した点も特徴。既存モデルの「EF550」にSANtricity 8.20を搭載すると、IOPS性能が25%向上するそうで、マッコーニー氏は「既存の投資を守りながら、これだけの性能向上を実現した」と述べた。

NetApp EF560
米NetApp フラッシュ製品担当副社長のタイ・マッコーニー氏
EF560の製品仕様
EF550とのパフォーマンス比較

 一方のNetApp E5600は、EF560のフラッシュ最適化機能を搭載するハイブリッドSANストレージ。DWH(データウェアハウス)、メール、バックアップなど、大容量を必要とするSANアプリケーション向けに、より強化された性能や高い信頼性を提供するとのことで、容量は、2.3PB(384ドライブ)まで拡張できる。

 参考価格は、EF560が1540万円(税別)から、E5600が870万円(税別)から。

石井 一志