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ネットアップがストレージ新製品を発表、オールフラッシュの「EF550」やミッドレンジ向け「E2700」など

 ネットアップ株式会社は4日、オールフラッシュストレージ「NetApp EF550 オールフラッシュアレイ」と中堅企業向けストレージプラットフォーム「NetApp E2700」を発表した。また、既存製品「NetApp E5500」でも、機能強化を行っている。いずれも、提供開始は12月中旬の予定。

 新製品のうち「NetApp EF550」は、エンタープライズ向けの高い信頼性を提供する、オールフラッシュストレージ。サブミリ秒(1/1000秒未満)の高速な応答性を実現しているとのことで、生産性や顧客満足度を維持・向上させるために、遅延が許されないビジネスアプリケーション、データベース、VDIなどでの利用に適しているという。

 また、2Uサイズの筐体1台で、従来の1万5000rpm HDDでは1000本分に相当するトランザクションを実現していることから、設置スペース、消費電力、冷却コストを大幅に削減できる点もメリット。さらに、オーバープロビジョニングを避けられることから、運用コストの削減も実現するとした。可用性の面でも、遠隔地レプリケーション機能により、ビジネスクリティカルなアプリケーションの保護に対応するとのこと。参考価格は、最小構成時で2930万円(税別)から。

 2つ目の「NetApp E2700」は、リモートオフィスやブランチオフィス、中堅企業のアプリケーション向け汎用ストレージなどに適したストレージアレイ。シェルフは3種類(4U/60、2U/24、2U/12)、接続方法も3種類(FC、iSCSI、SAS)から選択でき、VMware、Exchange、SQL Server 、Oracle Databaseなどの主要なアプリケーションと統合可能という。インターフェイスとしては、16Gbps FCや10Gbps iSCSIに加え、新たに12Gbps SASに対応したことで、アプリケーションのパフォーマンスを高速化しながら、優れたコストパフォーマンスを実現するとしている。参考価格は、最小構成時で150万円(税別)から。

 また、「NetApp E5500」では、SANtricityのデータレプリケーション機能と10Gbps iSCSI、16Gbps FC、SAS、InfiniBandなど、さまざまなインターフェイスに柔軟に対応できるようになったため、エンタープライズクラスのデータ保護機能をさらに向上したとのこと。加えて、NetApp AutoSupportを活用することで、プロアクティブなシステム運用に向けたモニタリングと分析の機能を利用できる。参考価格は、最小構成時で900万円(税別)から。

石井 一志