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神奈川工大にシンクライアント環境、講義には学生のBYODを利用

 株式会社富士通エフサスは10日、学校法人幾徳学園 神奈川工科大学(以下、神奈川工大)の情報教育システムをシンクライアント化したと発表。端末には学生個人所有PC(BYOD)を利用する環境を実現している。

 神奈川工大では、実践的なITエンジニアを育成するため、WindowsやLinuxといったマルチOS環境で講義を行っており、その際に使用する開発環境やアプリケーションについては、最新のものに随時更新する一方、サーバーやPCといったハードウェア資産はできるだけ減らすことが求められていたという。

 そこで情報教育システムをプライベートクラウド化し、学生の個人所有PCからアクセス可能なシンクライアントシステムを導入。同時に映像やCGなどグラフィック性能を必要とする講義には、据え置き型のハイスペックPCを利用可能とし、ハイブリッドな環境を整えた。

システム概要

 期待効果として、教室固定化の防止、学生にとって使いやすいBYOD、常駐型運用サービスによるシステム運用負荷の軽減などを挙げる。神奈川工大は今後、遠隔授業をはじめとするさまざまな教育環境に対応していく考えだ。

川島 弘之