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日立、より高速化したHadoopプラットフォーム「HA8000-bd/BD10 X3モデル」

 株式会社日立製作所(以下、日立)は15日、企業向けHadoopプラットフォームとして、エントリークラスのブレードサーバー「HA8000-bd/BD10 X3モデル」を発表した。またあわせて、Hadoopシステムに関するサポートサービスも強化するとのことで、いずれも10月16日より販売開始する。

HA8000-bd/BD10 X3モデル

 「HA8000-bd/BD10 X3モデル」は、最新CPUであるXeon E3-1200 v3シリーズを搭載可能なブレードサーバー。ベースユニット(シャーシ)あたり、従来の2倍となる最大160コアを搭載できるほか、メモリ容量も従来の2倍の最大32GBまで拡張されたことなどにより、Hadoopシステムにおけるデータ処理や分析をさらに高速化するという。さらに、10GBASE-Tの内蔵LANスイッチを新たに採用し、ベースユニット間のデータ通信性能を向上させたため、複数のベースユニットにまたがる大規模構成の分散処理においても高い性能を発揮するとした。

 また、Hadoopの商用ディストリビューション「Cloudera Enterprise/Cloudera's Distribution including Apache Hadoop(CDH)」の最新版に対応したことで、複数のデータ処理を同一Hadoopシステム上で並行して実行可能になり、よりタイムリーなデータ活用を実現する。

 あわせて日立は、ハードウェア/ソフトウェアを含めたITプラットフォーム製品の問い合わせにワンストップで対応するサポートサービス「日立サポート360」において、Cloudera Enterpriseに対応したサービスを開始。Hadoopシステム全体の問い合わせに、同じ窓口にてワンストップで対応することで、不具合や問題点の切り分けなどを迅速に行えるとしている。

HA8000-bd/BD10を用いたHadoopシステムの利用イメージ

石井 一志