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CTC、デジタル証明書技術「VC」の開発を支援するオープンソースソフト「VC Knots」を公開

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は27日、国際的に標準化が進むデジタル証明書技術「Verifiable Credentials(VC)」をコンポーネント(部品)化した「VC Knots」を開発し、オープンソースソフトウェア(OSS)として12月に公開したと発表した。

 「VC」は、インターネット上でのなりすましや偽造による被害に対して、データの発行元や提示先、データ自体の真正性の担保し、改ざんの有無を検証する仕組み。今回公開されたVC Knotsは、この「VC」を活用するためのソフトウェア開発者向けコンポーネントで、VCの発行者(Issuer)、保管用アプリ(Wallet)、検証者(Verifier)などの主要な機能を、開発者が利用しやすい形で提供する。

 これを利用すると、企業や組織ごとに同様の仕組みを個々に開発する必要がなくなり、開発コストの低減や利用開始までの期間の短縮につながるという。

 また、OpenID4VCI(OpenID for Verifiable Credential Issuance)やOpenID4VP(OpenID for Verifiable Presentations)など、欧州や日本でも関心が高まっている複数の国際標準規格に対応しているため、国際基準に準拠した仕組みを容易に構築できる点も特徴だ。

 さらにOSSとして公開していることから、本番環境を構築する前の実証実験やPoCへの活用もしやすく、VCを活用した仕組みの検討を効率的に進められるとのこと。

 なおCTCでは、2024年から、慶應義塾大学SFC研究所(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科鈴木茂哉特任教授、同 阿部涼介特任助教)とともに、安心できるデジタル社会の実現を目指し、データ流通の信頼性向上に向けた共同研究プロジェクト「Trust Knots」を進めてきた。

 今回は、こうしたTrust Knotsで得られた知見を生かして、慶應義塾大学の学生とともにVC Knotsを開発した。VC Knotsを活用したシステムインテグレーションやソリューション開発を進めるとともに、開発者からの意見や改善提案を広く受け入れることで、信頼性の高いデータ流通の社会実装を支援していくとしている。