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インプレス「データセンター調査報告書2026」を発売、AIデータセンターのIT供給電力量は今後2年で2.6倍へ
2026年1月28日 06:30
株式会社インプレスは、新産業調査レポート「データセンター調査報告書2026[動き出したAIインフラサービス]」を1月29日に発売する。価格(税込)はCD(PDF)版・電子版が18万7000円、CD(PDF)+冊子版が19万8000円。
報告書では、近年の国内データセンター新設動向や、データセンター事業者と利用企業の調査などから、データセンターの市場動向、事業者動向、利用企業の動向をまとめている。ハイパースケール型とリテール型のそれぞれの新設動向と今後の計画、政府の施策動向、AIインフラサービスへの取り組みと動向、関東・関西ならびに各地方の新設動向、利用企業のITインフラ利用の現状と意向などを解説している。さらに、AIサービスを支えるGPUの動向についての有識者による寄稿も掲載している。
データセンター調査報告書2026は、インプレスの専門メディア「クラウド&データセンター完全ガイド」による監修のもと、データセンターの市場動向、データセンター事業者の動向、企業の利用動向などをまとめた調査報告書。2007年度に1回目のレポートを発行し、今年度で19回目となる。
国内データセンター市場については、生成AIの普及とクラウドサービスの継続的な需要の高まりに後押しされ、データセンター市場は力強い成長を維持していると分析している。主要なハイパースケーラー各社はAI需要に応じて設備投資計画を軒並み引き上げており、国内においても数千億円規模の巨額投資計画が発表されるなど、ハイパースケーラー向けとみられるデータセンターの計画は引き続き活況だとしている。
日本国内の商用データセンターを、ハイパースケール型とリテール型に分類したラック数の推移では、2023年末にハイパースケール型のラック数がリテール型を初めて上回り、その後、ハイパースケール型のラック数は急速に増加している。ただし、計画発表後、着工が後ろ倒しになっていたり、計画が頓挫したりするプロジェクトもある。一方で、新規参入は継続し、既存事業者の新設計画の発表も相次いでおり、2027年や2028年の開設を目指すプロジェクトが多くなっているとしている。
一方、生成AIの登場により、AIの学習などに必要となる計算能力が加速度的に増加している。特に、高性能GPUサーバーの出荷は今後も大きく成長すると予想され、高負荷サーバーのハウジングや、LLM(大規模言語モデル)などの大規模学習基盤を提供するGPUクラウドサービスなど、データセンター事業者、クラウド事業者には需要の多様化へのスピーディーな対応が求められている。そのため、従来のビル型のデータセンターに加え、工期が比較的短いコンテナ型・モジュール型のデータセンターも注目を集めている。
今回の報告書では、国内における商用データセンターおよび自社サービス用データセンターのうち、AIサーバー(GPUサーバーやHPCサーバー)への対応を明言しているデータセンターのIT供給電力容量(キャパシティ)を推計した結果も掲載している。
2025年末時点でのAIデータセンターにおけるIT供給電力量は、合計約300MWと推計している。リテール型データセンターやハイパースケール型データセンターのうち、限られた拠点で高負荷ハウジングサービスが開始されており、また、コンテナ・モジュール型のAI専用データセンターも数を増やしている。
2026年末にはAIデータセンターにおけるIT供給電力容量が2025年末比で倍増し、約600MWになると予測している。特に、シャープ堺工場跡地で大規模なAI専用データセンターが開設されることから、IT供給電力容量は大きく増加する。また、コンテナ型データセンターの新設計画も複数の企業から発表されている。加えて、2026年には10棟前後のリテール型やハイパースケール型のデータセンターが開設見込みで、そのうち少なくとも4棟がAI対応を明言している。
2027年末のAIデータセンターにおけるIT供給電力容量は、合計で約800MWになると予測している。AI専用データセンターでは、複数のコンテナ型データセンターや、ソフトバンクによる北海道苫小牧AIデータセンターの開設が予定されている。なお、コンテナ型データセンターは着工から開設までの期間が約1年と短いことから、今後新たな計画により増加する可能性もあるとしている。一方、リテール型やハイパースケール型データセンターは18棟前後が開設見込みであり、そのうち少なくとも8棟がAI対応を明言している。AI対応をまだ公表していないデータセンターもあるとみられ、今後はAI対応のデータセンターの割合も増加していくと予測している。
また、報告書では、近年および今後計画されている商用データセンターの立地状況を、一覧表および地図にマッピングして整理している。ハイパースケール型データセンターの建設状況なども含めて一目で把握できる。また、首都圏や印西・白井、彩都、けいはんなのデータセンター新設マップも掲載している。
データセンターの利用企業に対する動向調査では、生成AIなどに利用されるGPUサーバーや高速な計算・解析を行うHPCサーバーなどの高発熱・高排熱サーバーや高負荷サーバーの利用状況と利用意向については、「すでに利用している」が12.6%となった。また、「今後利用したい」が17.1%、「利用を検討中」が22.5%で、両者を合わせた利用に前向きな層は前年度調査から4.4ポイント増の39.6%となった。利用中から検討中まで含めて、調査対象者の半数超が利用に興味を持っている状況で、売り上げ規模が大きい企業ほど利用率も利用意向も高い傾向がある。





