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米NetApp、オールフラッシュ製品「FlashRay」の限定出荷を開始

一般提供開始は2015年から

 米NetAppは17日(米国時間)、次世代オールフラッシュストレージ「FlashRay」の最初の製品を出荷開始したと発表した。今回の初回出荷分は特定の顧客とパートナー向けに提供されるもので、一般提供開始は2015年になる予定。

 「FlashRay」は、エンタープライズレベルのニーズを満たすために開発された、フラッシュストレージ向けのMars OSを搭載したエンタープライズストレージ。同OSでは、NetAppの広範な製品群で培われた特許技術が採用されているほか、フラッシュストレージ特有の課題を解消するためにNetAppが独自開発したテクノロジーを統合している。例えば、効率性を常時向上させるための機能や、可変長ブロック・レイアウトなどの機能を用いて、フラッシュへの書き込み作業を最小化し、キャパシティ管理の効率性向上を実現するとともに、1/1000秒未満の低いレイテンシと高いスループットを提供できるという。

 ハードウェアは、4Uシャーシ1台にコントローラ1台を搭載でき、16Gbpsのファイバチャネル(FC)を4ポート備える。ディスクは「DS2246」モデルの場合、480GB cMLC(クライアントマルチレベルセル)×24台を搭載し、ローレベルで10.5TiB、ユーザー領域として7.15TiBの容量を利用可能。シングルノードで25万IOPSを実現できるとのこと。

石井 一志