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Cstap、Android端末で管理するクラウド型「デジタルサイネージサービス」

 サイボウズスタートアップス株式会社(Cstap)は6月5日、表示するコンテンツをAndroid端末で管理するクラウド型「デジタルサイネージサービス」の提供を開始した。料金は、管理台数10台までで月額4万円から(税別)。初期費用は無料。

 「デジタルサイネージサービス」は、動画や静止画、ホームページの表示に対応したコンテンツの運用管理ができるクラウドサービス。ディスプレイに接続したAndroid端末をリモートで管理できる点が特徴で、端末をグループ分けしてそれぞれのスケジュールを一括管理する機能も提供する。使用するAndroid端末は、Android OS 4.0以降に対応。ドングル型やAndroidスマートフォンなど顧客企業側が任意の機種を用意して利用できる。

「デジタルサイネージサービス」利用イメージ

 Cstapでは、Android端末で特定のアプリだけを動作させ一括管理する「専用端末化サービス」を提供しているが、「デジタルサイネージサービス」ではこの専用端末化サービスの機能を利用して一括管理を行う。このため、Android側ではユーザー操作が不要な点も特徴となっている。

 「専用端末化サービス」は「デジタルサイネージサービス」で標準提供され、稼働状況の確認や現在地情報の把握などの機能も備える。

グループ分けして一括管理できる

 具体的には、複数店舗などにデジタルサイネージを設置する場合、システム管理者がAndroid端末の利用設定を行い店舗に配布することで、店舗側ではディスプレイやテレビにAndroid端末を接続し電源を入れるだけで、管理者が組んだスケジュールの通りホームページや動画などが表示される。店舗スタッフは設定などの操作が不要なため、操作方法のトレーニングコストも不要となる。

 番組表管理は、通常の表示パターンに加え、毎日の指定した時間や指定した曜日の指定した時間、毎月指定日の指定した時間、指定日の指定した時間に表示する内容を繰り返し設定ができる。番組表はグループごとに設定できるため、地域や店舗に合わせたコンテンツ表示ができるほか、通常スケジュールとは異なる臨時の番組を設定することもできるため、セールの告知や特定エリアでのキャンペーン情報なども管理者側ですぐに組み込むことができる。

スケジュール管理画面(週表示)
スケジュール管理画面(月表示)
リスト表示

 再生可能なコンテンツは、動画はMP4(H.264)、静止画はJPEG、PNG、GIF、ウェブページ(組み込みブラウザーを使用)。CSS3、JavaScript、HTML5には一部対応する。対応フォーマットは今後顧客企業の要望により強化していく。

 「デジタルサイネージサービス」は、6月11日から13日まで3日あいだにわたって開催される「Interop Tokyo 2014」のサイボウズスタートアップスブースでデモ展示する予定だ。

工藤 ひろえ