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アパレル通販「スタイルクルーズ」、3カ月半でAWSへ完全移行

スタイルクルーズ

 株式会社システムサポートは1日、株式会社ベイクルーズの運営するアパレル系ECサイト「スタイルクルーズ」のIT基盤をAWSに移行するプロジェクトを受注し、2013年12月に受注から3カ月半の早さでサービスインしたことを発表した。

 ECサイトの売上成長に伴いアクセス数が伸び続けていた「スタイルクルーズ」では、システムパフォーマンスに問題を抱えており、夏季や年末のセール時には、通常の数倍となるアクセスに耐えきれず、顧客がサイトにアクセスできないことによる機会損失が発生していた。また、成長を続ける同サイトでは、増大するアクセス数を事前に予想することも難しく、リソースとコストを柔軟に変更できるオンデマンドサービス型のIT基盤が必要となっていた。

 システムサポートは、この課題にAWSを提案し、同社の強みであるOracle Databaseの技術力やOSS系ITインフラ技術を組み合わせ、大きく増減する負荷にも柔軟に対応できるIT基盤を構築したという。

 具体的には、通常運用時はフロントサーバー台数とデータベースサーバーのスペックを抑えてコストを削減。セールの負荷増大時には、AWSのサービスに同社独自のノウハウを組み合わせ、フロントサーバーの柔軟な追加や、データベースサーバーのスケールアップをオンラインのまま行える仕組みを構築した。

 これにより、AWS移行後の2013年12月の年末セール初日には、対前年比219%の売上向上に貢献できたという。

 オープンソースのパフォーマンス監視ソフト「Zabbix」による監視システムも構築し、運用保守も効率化している。システムサポートは今後もスタイルクルーズのシステム改善提案を行っていく考え。

 ベイクルーズは、1977年設立、店舗数272店舗、従業員数3060名のアパレル企業グループ。レディース・メンズのトータルファッションの企画・製造・販売・直営店の運営のほか、飲食店、インターネット通販サイトの運営、家具の販売などを手がける。「JOURNAL STANDARD」「Spick and Span」「IENA」「EDIFICE」「Deuxime Classe」「L'Appartement DEXIME CLASSE」「B.C STOCK」など多数のブランドを展開している。

川島 弘之