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“1円単位の運賃値上げ”に対応、交通費精算クラウド「DragonTouch Expense」

サイボウズとブレインハーツが協業

 サイボウズ株式会社とブレインハーツ株式会社は9日、業務アプリクラウド「kintone」とICカード活用ソリューション「DragonTouch」を連携させ、タッチするだけでクラウド上で交通費精算を処理する新サービス「DragonTouch Expense」を発売した。

 2014年4月に予定される8%への消費増税。これに伴い、国土交通省は鉄道やタクシーなど公共交通機関に対し、ICカード運賃が現金運賃より安くなることを前提に1円単位の運賃増加を認めた。従業員にとって交通費申請は面倒な作業だが、1円単位となればその作業負担はさらに増えてしまう。

DragonTouch Expenseの処理イメージ

 このような状況に対応するのが「DragonTouch Expense」。NFC技術を活用し、SuicaやPasmoなどの交通ICカード情報をタッチ操作で自動取得し、簡単に交通費精算できるようにする。金額を自動で取得してくれるため、1円単位の交通費も苦にならずに申請できる。

 通常の交通ICカードは、利用履歴が20件程度しか記録されず、古いものから順に消されてしまう。「DragonTouch Expense」なら、定期的にICカードをリーダーにタッチするだけで、記録数の上限を気にせず、交通費情報を「kintone」に蓄積できるもメリットだ。

kintoneでの交通費申請画面イメージ

 これにより、金額や乗車区間情報の手入力が不要となるため、入力ミスのリスクも削減。タブレット端末などからの申請作業にも対応する。また、開発柔軟性の高い「kintone」をベースとするため、承認結果情報などを既存業務システムとも連携させられる。

 サービス利用料金は、150ユーザーまでで初期費用10万円(税別)、月額費用1万5000円(同)。kintoneの利用料金が別途必要。

Dragon Touch Expenseタブレット交通明細申請対象選択画面イメージ

川島 弘之