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kintoneで「オンプレミス情報の表示」や「オフライン操作」が可能に

オープンストリーム「Biz/Browser」との連携で

 株式会社オープンストリームの業務システム向けWebプラットフォーム「Biz/Browser」と、サイボウズ株式会社の業務アプリ構築クラウド「kintone」が連携した。これにより、オンプレミスにある既存の情報資産をkintone上に表示し、スマートデバイスからの操作を実現する。両社は新たな業務改革支援サービスとして、同日より提供を開始した。

 クラウドサービスの利用が本格化し、スマートデバイスから業務を行う例が増える中、オンプレミスにある既存の情報資産をモバイル端末で扱えるようにするには、新たな設備投資が必要だった。この課題を今回の連携で解消。

サービズ概要図

 Biz/Browserは、スマートデバイスに対応する業務システム向けWebプラットフォームで、クラウドとオンプレミス(Webシステム)のフロント統合や、スマートデバイスによるオフライン業務を可能とする。PC向け「Biz/Browser」、ハンディターミナル向け「Biz/Browser Mobile」、Androidタブレット向け「Biz/Browser AI」がラインアップされ、2014年春にはiOS対応版もリリースする予定。専用の統合開発環境としては「Biz/Designer」「Biz/Designer Mobile」を用意し、GUIベースでのアプリ開発を実現している。

 今回の連携により、Biz/Browserでオンプレミスの情報資産をkintone上に表示するほか、kintoneで入力したデータをオンプレミスの資産に取り込むことも可能とする。「クラウド上の情報資産の活用と変わらぬ操作性で、スマートデバイスの活用を促進。kintoneによる各データへのコミュニケーションも可能とし、迅速・柔軟に現場のニーズにあった業務改善が行えるようになる」という。

 また、kintoneはオフライン環境で利用できない点、伝票などの大量入力には連携機能の設定に手間がかかる点が課題だったが、今回の連携で「オフライン環境での入力」「連携機能設定の容易化」も実現される。

 価格は、Biz/Browserライセンス費用が12万円(税別)/10クライアントから、kintone利用料が月額880円(同)/ユーザー。

川島 弘之