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アセンテック、米Nimble Storageのハイブリッドストレージを12月より販売

SSDとHDDを組み合わせ高いパフォーマンスを提供

 アセンテック株式会社は30日、米Nimble Storageと代理店契約を締結し、同社のハイブリッドストレージシステム「Nimble Storage」を12月下旬より販売開始すると発表した。

 「Nimble Storage」は、SSDとHDDを組み合わせたハイブリッドストレージ。従来のティアリング(階層化)の手法ではなく、独自の特許技術「CASL(キャッスル):CacheAccelerated Sequential Layout」を用いて、圧縮しながら効率的にHDDへ書き込むとともに、SSDをリードキャッシュとして利用することで、高いパフォーマンスを実現するという。またスナップショット機能やレプリケーション機能を備えており、データ保護やバックアップに活用できるとのこと。

 またCitrixやVMwareなどのVDI、MicrosoftやOracleなどのアプリケーション向けに、ストレージパラメータを設定したリファレンスアーキテクチャを提供。チューニングやマニュアル設定を行わずに、最適なパフォーマンスが得られるとしている。

 さらにクラウド型の監視・管理サービス「Nimble Storage InfoSight」で、ストレージの稼働状況や利用状況をモニタリングして解析し、ライフサイクルをプロアクティブに管理できることから、システム管理者の運用負荷を軽減する。

 筐体は3Uサイズで、CPU、キャッシュ、容量(8TB~36TB)の違いにより、全7モデルを用意した。容量については、外部ディスクシェルフを利用することで、アプライアンスあたり最大254TBまでの拡張にも対応する。

 価格は、8TBのエントリーモデルで390万円(税別)からで、別途保守料金が必要。スナップショット、レプリケーションなどに必要なすべてのソフトウェア機能は、追加のライセンス費用なしで利用できる。

 なおアセンテックと仮想デスクトップ領域で業務・資本提携関係にあるネットワールドは、テクニカル・アライアンスパートナーとして技術支援を提供するとのこと。

 アセンテックでは、システムインテグレータを通じて「Nimble Storage」を販売する計画で、初年度200台の出荷を目標としている。

石井 一志