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NTTデータ イントラマート、SAP製品を利用したモバイルプラットフォームなどを提供へ

 株式会社NTTデータ イントラマート(以下、イントラマート)とSAPジャパン株式会社は8日、エンタープライズモバイル領域において協業すると発表した。これに伴い、両社はSAPモバイルソリューション製品群に関するOEMライセンス販売のグローバル契約を締結。イントラマートは、SAP製品を利用したモバイル統合プラットフォームとモバイルミドルウェア製品を開発し、それぞれ2013年9月、2013年第4四半期に提供開始する。

 イントラマートが開発した「IM-Mobile Extension」は、SAPのモバイルアプリケーション開発基盤である「SAP Mobile Platform」を、イントラマートの定評ある業務プロセスを実行するシステム基盤「intra-mart Accel Platform」と連携させたもの。ネイティブアプリケーションおよびHybrid Web Container(HTML5)アプリケーションの開発・運用を行えるという。

 また、連携したSAP Mobile PlatformにMDM(モバイルデバイス管理)機能が含まれていることから、モバイルアプリケーション開発だけではなく、高度なセキュリティの適用、アプリケーション配布や管理の効率化まで、エンタープライズ企業において大規模にモバイルを活用する上で必要なトータルソリューションとして利用できるとのこと。

 一方の「IM-Mobile Framework for Native Application」は、「intra-mart Mobile Framework」にSAPのモバイル環境向けデータベース「SAP Sybase SQL Anywhere」を搭載した、ネイティブアプリケーション開発基盤ミドルウェア。これによって、モバイル端末に実装されるキャッシュデータベースとバックエンドシステムとなる「intra-mart Accel Platform」との同期を実行し、ネイティブアプリケーションのオフライン対応を実現する。

 なお、IM-Mobile Extension、IM-Mobile Framework for Native Applicationともに、オンプレミス型の提供に加え、イントラマートのクラウドサービス「Accel-Mart」からも提供するとのこと。同社では両製品合計で、初年度100社以上への販売を目指している。

石井 一志