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アセンテックとデータコア、高いI/O性能を提供可能なストレージ「I/O Monster」

Fusion-ioのフラッシュストレージなどを活用

構成の概要

 アセンテック株式会社とデータコア・ソフトウェア株式会社(以下、データコア)は10日、高速なI/Oトランザクションを必要とするアプリケーション向けのストレージ「I/O Monster」を発表した。同日より提供開始する。

 「I/O Monster」は、IBM DB2、Oracle Database、SQL ServerなどのデータベースやExchange Serverなど、高速なI/Oトランザクションを必要とするTier-1アプリケーションや、仮想デスクトップ環境に適したストレージソリューション。エンタープライズ利用で要求される可用性を満たしながら、HDDで構成した場合は1ラック相当の大きさが必要な性能を、わずか4Uサイズのスペースで発揮できるという。

 ハードウェアとしては、日本IBMのx86サーバー「System x」、Fusion-ioのフラッシュストレージ「ioDrive」を利用するほか、データコアのストレージ仮想化ソフト「DataCore SANsymphony-V」を組み合わせて構成される。ioDriveシリーズの特性を継承し、耐障害性の確保が可能なことに加え、SANsymphony-VとioDriveシリーズを組み合わせることで、さらに障害に強く、かつ高いIO性能を持った構成を実現できたとのこと。

 さらにSANsymphony-Vの機能を活用し、単体の内蔵ストレージでは実現できない機能を実装できる点もメリット。具体的には、柔軟な構成変更、容量のスケールアウト、遠隔地レプリケーション、複数世代のスナップショットなどの機能を利用可能とした。

 容量は、Fusion-ioを2.4TBと、SAS HDD(10000rpm)を2.7TB、合計約5TBを搭載する。参考価格は、3年保守の料金を含めて1500万円から。

(石井 一志)