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NCLC、NTTデータの商用OpenFlowコントローラを用いたSDNのインテグレーションサービス

 エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社(以下、NCLC)は22日、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(以下、NTTデータ)とSDN分野で提携を強化すると発表した。これに伴いNCLCでは、NTTデータの商用OpenFlowコントローラ「バーチャルネットワークコントローラ バージョン2.0」(以下、VNC 2.0)と、自社で取り扱う米Pica8のOpenFlowスイッチを組み合わせたネットワークソリューションを提供するという。

 VNC 2.0は、日本国内でも多くの実績を持つ商用のOpenFlowコントローラ。NCLCではこれまでも、オープンソースソフトウェア(OSS)ベースのOpenFlowコントローラとPica8のスイッチを用いたシステム導入に携わってきたほか、OSSのOpenFlowコントローラ上でのSDNアプリ開発に関する有償トレーニングなどを開催してきた。今回、こうした経験を生かして、顧客の商用SDN環境の構築を支援するために、VNC 2.0を利用したインテグレーションを推進するという。

 最初の段階では、顧客が実現したいネットワーク要件を整理し、既存のレイヤ2/レイヤ3ネットワークとして実現すべきか、SDN/OpenFlowネットワークで実現すべきかを検討。SDN/OpenFlowネットワークで実現した方が効果的だと判断された場合は、その仕様に基づいたトラフィック制御モデルを設計・検証する。また、検証されたトラフィック制御モデルを実現するSDN/OpenFlowベースのアプリケーションも開発する。

 一方で、開発したSDNアプリケーションの要件を満たす物理的なネットワークインフラを構築するため、Pica8のOpenFlowスイッチを用いてトポロジー設計を実施。スイッチとSDNアプリケーション、OpenFlowコントローラ間の動作検証も行う。なお、開発するSDNアプリケーションは、VNC 2.0のNOS-APIを利用したJavaベースのプログラムになるとのこと。

(石井 一志)