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NCLCと東陽テクニカ、OpenFlow対応40GbEスイッチの公開テストを実施

 エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社(NCLC)は26日、株式会社東陽テクニカと共同で、40Gigabit Ethernet(GbE)対応SDN/OpenFlow対応スイッチの公開テストを実施したと発表した。

 今回のテストでは、NCLCが販売する米Pica8の40GbE対応スイッチ「P-3920(旧称:Pronto 3920)」と、東陽テクニカが取り扱う米Spirent CommunicationsのIPパフォーマンステスタ「Spirent TestCenter」を利用し、OpenFlow動作時のスケーラビリティ確認やL2スイッチ動作時とのパフォーマンス比較を行った。

 それによるとP-3920は、レイヤ2スイッチ/OpenFlow/Hybrid設定のいずれの場合においても、40GbEワイヤレートのスループット性能を発揮したとのこと。レイテンシについても、フレーム長64byteで1μ秒以下を記録しているという。

 また、OpenFlow設定時の新規Flow学習時には数ミリ秒以内で転送を開始でき、実用上問題ないことが確認されたとしている。

 ただしOpenFlow/Hybrid設定時においては、Flowエントリ数、時間あたりの新規Flow学習数の2点でスケーラビリティの上限があることも確認されたとのことで、両社では、「このようなスケーラビリティ上限を十分把握し適切な設定や対応を行うことで、安定したネットワークの提供とSDN/OpenFlow導入による付加価値を同時に得られる」と結論付けている。

 なお公開テスト結果は、両社のWebサイトからPDF形式でダウンロードできる。

(石井 一志)