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オプティム、PC遠隔操作ウイルスの被害を防ぐ「Optimal Guard」
CSRFによる不正掲示板書き込みも防御
(2012/12/13 06:00)
株式会社オプティムは、最近話題となっているPC遠隔操作ウイルス対策として不正遠隔制御対策ソフト「Optimal Guard」を2013年1月下旬より提供する。価格は9800円(税別)。
同製品では、これまで対策が難しいとされていた、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)対策を実装したのが特長。CSRFは、ユーザーに攻撃用Webページ内のリンクを踏ませることで、攻撃者が用意した任意のHTTPリクエストを送信させられる攻撃。掲示板に意図しない書き込みをさせられたり、オンラインショップで知らぬ間に買い物させられたりするなどの被害が生じる。
このほか、機密情報漏えいにつながるPC画面の盗み見、不正遠隔操作をリアルタイムで監視する不正遠隔制御対策機能も実装した。
不正遠隔制御盗み見対策として、遠隔操作ウイルスが画面を転送することを監視し、不正な第三者への送信を防止する。
また、不正キーロガー対策として、キーボード操作が記録されることを検知し、不正な第三者への送信を防止する。
CSRF対策(不正POST送信対策)としては、POST内容の辞書検索を活用。不正な書き込みが行われるかを自動で監視し、ユーザーの意図しない不正な書き込みを防止する。
また、冤罪対策として、パケットログ保存も実施。不正プログラムが行った通信を記録することで、身に覚えのないPC操作を明らかにする。
一般的にウイルス対策ソフトは既知のウイルスの特徴を記したパターンファイルと検査対象ファイルを照合し、一致した場合は検査対象ファイルがウイルスであると判断するが、パターンファイルにないものには対応できない。一方、Optimal Guardは、不正な遠隔操作や意図しないキーボード操作といったウイルスソフトそのものの挙動に対応するため、ウイルス対策ソフトが検出できない未知のウイルスに対しても有効という。