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1stホールディングス、中国の帳票市場に本格進出

中国に拠点を持つ日系企業へ「SVF」を販売

 1stホールディングス株式会社は6日、中国の帳票市場に本格進出すると発表。日本国内で1万7000社の導入実績を持つ帳票基盤ソリューション「SVF」を中国で発売した。中国国内に拠点を持つ日系企業向けに販売する。

 同社は、グローバル展開の一環として中国に進出。2009年5月に100%出資により中国にウイングアーク上海を設立し、BIツール「Dr.Sum EA」シリーズを販売してきた。

 中国においても欠かせない帳票は、その活用範囲や用途が広がっており、特に中国独自の複雑な帳票を作成するニーズが存在しているという。同時に帳票ソフト市場は急速に成長しており、今後も伸長が見込まれる。これを市場機会ととらえ、同社はSVFをはじめとした帳票基盤ソリューションの中国展開を決定した。

 中国で発売した「SVF Ver.9.1(日本語版)シリーズ」は、直感的に帳票フォームを作成できるインターフェイスにより、複雑な帳票を簡単に作成できることに加え、大量出力印刷に対しても高いパフォーマンスと安定性を発揮できるという。

 また、グローバル市場における要件に柔軟に対応できるよう、英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・フランス語・チェコ語・タイ語の出力が可能なほか、国際標準化機構(ISO)が制定している国際標準形式である「PDF/A」にも対応している。

 「SVF Ver.9.1(日本語版)シリーズ」により、日系企業の中国へのアウトソーシングを支援する考え。また、2013年1月には「SVF Essential Suite Ver.9.1」を市場投入する予定。最新版である「Ver.9.1」製品群の現地企業向け簡体字中国語版で、帳票設計から帳票サーバーの運用、帳票出力まで、一連の帳票運用を可能にするスイート製品としてパッケージ化し、容易な導入を実現するという。

(川島 弘之)