日本オラクル、クラウド環境に対応した分散トランザクション処理基盤「Tuxedo 12c」
日本オラクル株式会社は28日、分散トランザクション処理基盤となるミドルウェア「Oracle Tuxedo」の新版として、クラウド環境に対応した「Oracle Tuxedo 12c」を提供開始すると発表した。
「Tuxedo」は、C/C++/COBOLなどで開発されたアプリケーションを、オープンな分散システム環境で動作できるようにするミドルウェア製品。新版となる「Tuxedo 12c」では、アプリケーション実行基盤となるエンジニアド・システム「Oracle Exalogic Elastic Cloud X3-2」(以下、Exalogic X3-2)に最適化されているのが特徴で、「Tuxedo 12c」のアプリケーションの実行速度を最大8倍向上し、応答時間を最大80パーセント短縮できるという。
またメインフレームユーザーは、「Tuxedo 12c」と「Exalogic X3-2」を組み合わせて導入することにより、既存アプリケーション資産を少ない工数でオープン環境へリホスト可能になるとのこと。
さらに「Tuxedo 12c」のアドオンで、同基盤上のアプリケーションを監視・管理する「Oracle Tuxedo System and Application Monitor(TSAM) 12c」が、統合管理ツール「Oracle Enterprise Manager 12c」と統合されたため、ユーザーは単一コンソールから、日本オラクルおよび他社製アプリケーションの監視・管理が可能になる。
これにより、複数アプリケーションで同時に発生するビジネストランザクションの監視に対応するほか、プライベートクラウド環境で「Tuxedo 12c」上のアプリケーションの動的なプロビジョニング、展開、稼働状況に応じたシステムリソースの伸縮が可能になるとした。
このほか、Javaで記述したアプリケーションの共存を新たにサポート。アドオンでは、従来の非同期通信機能を大幅に拡張した「Oracle Tuxedo Message Queue 12c」を提供し、トランザクション管理と高可用性を実現するエンタープライズメッセージング環境の構築をサポートする。
価格は、プロセッサライセンスが652万1700円(税別)、Named User Plus(指名ユーザー)ライセンスが19万5700円(税別)。