日立システムズ、スマートデバイスでの安全なデータ共有を実現するソリューション
株式会社日立システムズは19日、プライベートクラウドを利用してスマートデバイスでのデータ共有を安全に行える「スマートデバイス対応データ共有システム」を発表した。スマートデバイス活用のライフサイクル各段階に適したサービスをワンストップで提供する「スマートデバイストータルマネージドサービス」のラインアップを拡充するもので、同日より販売開始する。
「スマートデバイス対応データ共有システム」は、PCに加えて、スマートフォンやタブレット端末といったスマートデバイスでのデータ共有を安全に行えるようにするソリューション。電話帳などのデータに加えて、デバイスのカメラで撮影した写真データ、録音した音声、新規作成したドキュメントなどのデータをデバイスに保存せず、企業内のプライベートクラウド環境内に設置した専用サーバーに直接保存することで、安全なデータ共有を実現する。
データがデバイス内に残らないため、万一の紛失時でも情報漏えいを防止できるほか、ユーザーごとのアクセス権限機能を備え、管理画面からアクセスログを参照・出力可能。さらに、アクセス遮断、デバイスの機能制限、アクセス先フォルダの限定、全端末へのメッセージ配信などの機能も備えており、スマートデバイスを利用するユーザーを一括管理できるという。また、システムの規模拡張が容易なことから、業務の拡大にあわせて段階的な導入も行えるとのこと。
価格は、ライセンス数が300未満のエントリーモデルが275万8000円から、ライセンス数が1000未満のスタンダードモデルで663万6000円から。別途、ハードウェア費用、導入設定費用、保守費用が必要となる。
なお今後は、日立システムズのデータセンターを用いたSaaS型サービスでの提供も予定。「スマートデバイストータルマネージドサービス」全体で、2015年度までに累計で約280億円の販売を目標としている。