ソフォス、クラウドを利用した判定が可能なLinux/UNIX向けマルウェア対策ソフト
ソフォス株式会社は13日、Linux/UNIX向けマルウェア対策製品の新版「Sophos Anti-Virus for Linux version 9」「同 for UNIX version 9」を発表した。
Sophos Anti-Virus for Linux/UNIXは、Linux/UNIX環境を保護するためのマルウェア対策ソフト。新版では、自社のクラウドサービスを利用してマルウェアかどうかを判定する「Sophos Live Anti-Virus」に対応した。この機能では、疑わしいファイルを検知した場合にクラウドサービスへアクセスして最新の情報を取得し、それを用いてマルウェアかどうかの判定を行うため、新種のマルウェアに対する検知率が向上するという。
また、Linuxカーネル 2.6.38以降には、OS側でオンアクセススキャン(ユーザーがファイルにアクセスした時に実行されるスキャン)を行うための「fanotify」機能が搭載されているが、これを活用する仕組みも実装した。従来は各ベンダーがモジュールを用意し、そのモジュールが仲介してオンアクセススキャンを行っていたが、カーネル自身の機能を使うことで、実運用上においてより安定したシステムを提供できるとのこと。
なおSophos Anti-Virus for Linux/UNIXともにサーバー向けの「Sophos Anti-Virus Server License」と、エンドポイント環境全体を保護する「Endpoint Protection - Advanced」が提供されており、価格は前者が年間5万6700円(税別)/台、後者が年間5200円(税別)/ユーザー。なお、両製品のVer.7を現在利用しているユーザーは、追加費用なく新版へアップデートできる。