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インテル、最大8コアの「Itanium 9500シリーズ」

ITpro EXPOに参考出展されていたItanium 9500シリーズ

 インテル株式会社は9日、ItaniumシリーズのCPUにおいて、最新の「Itanium 9500シリーズ」を発表した。従来製品と比べてコア数が倍増したほか、命令パイプラインのソフトエラーを自動的に検出・訂正する「インテル インストラクション・リプレイ・テクノロジー」の導入などにより、性能が最大2.4倍に向上したという。製造プロセスは32nm。

 Itanium 9500シリーズは、「Poulson」のコード名で開発が進められていた最新のItaniumプロセッサ。ItaniumはXeonと比べるとRAS(信頼性、可用性、保守性)機能に優れており、多くの基幹システムで採用されているが、今回はコア数を従来の倍にあたる最大8コアに拡張し、性能が大幅に向上した。

 ラインアップとしては、8コア・2.53GHzのItanium 9560、4コア・2.4GHzのItanium 9550、8コア・2.13GHzのItanium 9540、4コア・1.73GHzのItanium 9520が用意される。1000個受注時の単価は、それぞれ37万1780円、29万9820円、21万1870円、10万7940円。

 なおインテルでは、ItaniumとXeonの共通プラットフォーム化を進めており、これによってItaniumのRAS機能の一部をマルチソケット向けのXeon E7シリーズで利用可能としたほか、Itanium側の製品開発でも、量産効果の恩恵を受けて効率性が向上しているとのこと。次世代ItaniumであるKittson(開発コード名)では、Xeonとのシリコンレベルでの共通化やソケットの互換が行われる予定だ。