日立、エンタープライズディスクアレイ向けフラッシュモジュールを発売


 株式会社日立製作所は8日、エンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」(VSP)向けに、高速なデータ処理を可能にするフラッシュモジュール「Hitachi Accelerated Flash」の販売を開始した。価格は1モジュール(1.6TB)あたり1680万円で、最小構成は6969万2700円~。出荷開始は12月3日。

 「Hitachi Accelerated Flash」は、日立独自開発のフラッシュメモリコントローラーの搭載などにより、一般的なフラッシュ媒体と比べ容量あたりの導入コストを半減するとともに、4倍となる1.6TBの大容量を実現。VSP1台あたり最大192モジュールを搭載でき、307.2TBまで容量を拡張できる。モジュールは各業務システム間で共有して利用できるため、従来は業務システムを構築・追加するたびに必要だった詳細な容量設計を簡素化し、システム運用を容易にした。

 一般的なフラッシュ媒体と比べて約4倍の処理性能を実現し、フラッシュ媒体への高速アクセスを可能とするVSP用ソフトウェア「Flash acceleration」と組み合わせて利用することでさらなる処理の高速化が可能。定期的にフラッシュメモリの状態をチェックし、故障を予見する機能により未然にデータの損失を防ぐことができ、高い信頼性を実現する。

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