日本IBM、有人のシステム監視サービス「ADAMS」を強化

　日本アイ・ビー・エム株式会社（日本IBM）は30日、24時間365日体制でシステムの遠隔監視を行うサービス「ADAMS（ADministration And Monitoring Service：アダムス）」の機能を強化すると発表した。従来はISDN回線接続で提供していたものを、インターネット接続でも利用可能としたほか、災害対策への対応も強化されている。

　「ADAMS」は、24時間365日の有人による遠隔監視を行うサービスで、マルチプラットフォームに対応するほか、障害発生時には契約内容に基づき技術員の手配までを行う点が特徴。利用にあたっては、企業ネットワーク内に専用の監視サーバーを設置してISDN回線を用意すればよく、監視対象の機器にエージェントソフトを入れる必要はないという。

　今回、この「ADAMS」の監視回線としてインターネット接続が利用可能になったため、ISDN回線の用意が不要になり、コストを抑えつつ遠隔監視を実現できるようになった。また、「ADAMS」の監視は千葉県の幕張にあるIBMのデータセンターから行っているが、関東直下型の震災が発生した場合を想定し、大阪・南港にあるIBMのデータセンターへ切り替えて遠隔監視を継続できる災害対策オプションメニューも新たに提供する。

　なお今回の強化は、全メニューを提供する「ADAMS 2000」と簡易版の「ADAMS-Lite」の双方が対象で、接続回線の拡充に伴う料金の変更は特に行わない。価格は、ADAMS-Liteでサーバー10台以下の最小構成の場合、月額7万円（税別）から。災害対策のオプションは個別見積もりとなっている。