日本オラクル、トランスレーショナル医療を支援するソフトウェア製品群


 日本オラクル株式会社は19日、トランスレーショナル医療を支援するソフトウェア製品群「Oracle Health Sciences Translational Research Center」を同日より提供すると発表した。製薬企業をはじめ、バイオテクノロジー企業、医療機関、医薬品開発受託機関(CRO)、学術研究機関を主な対象として販売される。

 トランスレーショナル医療とは、研究室での研究を臨床の場で試用し、有効性と安全性を確認して日常医療へ応用するまでの、一連の研究過程のこと。こうした過程を支援する「Oracle Health Sciences Translational Research Center」は、遺伝子・診療・臨床情報などの膨大なデータを統合するデータモデルと、それらを横断的に分析するツールで構成され、バイオマーカー探索、コホート研究、トランスレーショナルリサーチなどでの、情報のさらなる利活用を支援するとのこと。

 具体的には、診療情報や臨床情報を中心に、医療コストや患者基本情報なども格納可能な解析用データモデル「Oracle Healthcare Data Warehouse Foundation」、ゲノムデータをはじめとしたオミックス情報の解析用データモデル「Oracle Health Sciences Omics Data Bank」、臨床情報や遺伝子情報を組み合わせた結果の抽出と傾向分析を行えるツール「Oracle Health Sciences Cohort Explorer」といったコンポーネントが含まれている。

関連情報
(石井 一志)
2012/10/19 14:26