日立INS、企業内で利用するiPhone/iPad向けに業務アプリを配信する「TiMAM」

　日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェア株式会社（日立INS）は18日、iPhone/iPad向け業務アプリケーション配信基盤「TiMAM（ティーアイマム）」を10月22日より販売開始すると発表した。

　「TiMAM」は、企業・組織内のユーザーが利用するiPhone/iPadを対象に、業務アプリケーションを配信できるモバイルアプリケーションマネジメント（MAM）ソフト。利用にあたっては特別な技術や経験は不要で、容易に配信を行えるほか、他社のモバイルデバイス管理（MDM）ツールを導入している場合でも、業務アプリケーション配信機能のみを強化・補完できるという。

　具体的には、各ユーザーの業務に必要なアプリケーションのみが集約されたポータル画面を提供。ユーザーはその画面内で整理された業務アプリケーション群を一覧し、それらのアプリケーションをインストールして社内業務で利用できる

　管理者側の作業としては、業務アプリケーション群を登録し、各アプリケーションに配信対象デバイスのリストを関連付けるだけ。また対象デバイスには、追加や更新の情報をプッシュ通知で案内できるほか、故障などによるデバイスの交換や初期化の際にも、必要なアプリケーションを一括で配信・インストール可能なため、管理者・利用者の手間やコストを削減するとしている。

　価格例は、iPhone/iPadへの配信サーバーとなる「TiMAM/Base」が、サーバー1台、登録デバイス100台までの場合で29万8000円（税別）。また、登録デバイスを増やすための追加ライセンスが50台で9万8000円（税別）。なお利用にあたっては、AppleのiOS Developer Enterprise Programへの加入が必須となっている。

　日立INSでは、初年度に20社、販売開始後3年間で累計100社への販売を目標としている。