2016年のクラウド向けサーバー市場は2011年の3倍以上に拡大~IDC Japan予測


国内クラウドサーバー市場 出荷額/出荷台数予測、2011年~2016年(出典:IDC Japan)

 IDC Japan株式会社は10日、国内クラウド向けサーバー市場の予測を発表した。クラウド向けサーバーとは、クラウドサービス提供用のICT基盤を構築するために出荷されたサーバーハードウェアのことで、2011年の同市場におけるサーバー出荷台数は2万4100台。これが2016年までは年間平均成長率(CAGR)29.7%で成長し、2016年の出荷台数は2011の約3.7倍にあたる8万8400台の規模になる。また出荷金額では、同じく約3.5倍の293億円へ拡大するとした。

 2011年のサーバー市場全体は54万3900台(スパコン「京」を除く)で、そのうちの4.4%がクラウド向けサーバーに該当する。さらにその中を見ると、プライベートクラウド向けサーバーが1.8%、パブリッククラウド向けサーバーが98.2%であり、大半がパブリッククラウド向けサーバーとなった。出荷金額ベースでもプライベートクラウド向けが2.3%、パブリッククラウド向けサーバーが97.7%と、この傾向は変わらない。

 一方で2016年の出荷台数内訳は、プライベートクラウド向けサーバーの出荷台数が13.8%、出荷金額が16.3%、パブリッククラウド向けサーバーの出荷台数が86.2%、出荷金額が83.7%と予測されており、プライベートクラウド向けの割合がいずれも増加している。

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(石井 一志)
2012/10/11 09:00