米Oracleが通信業界用エンジニアードシステムを提供、特定業界向けは初めて


 米Oracleは1日(米国時間)、通信業界向けのエンジニアードシステム「Oracle Network Applications Platform」を発表した。事前構成済みのシステムを提供することで、新サービスの早期市場投入とコスト削減に取り組むネットワーク機器ベンダー、およびサービスプロバイダを支援するという。なお、特定業界向けにエンジニアードシステムが提供されるのは、この製品が初めて。

 「Oracle Network Applications Platform」は、ハードウェアとソフトウェアを組み込み、Oracleによって最適化されたエンジニアードシステムの新製品。通信業界向けに特化しているのが特長で、すでに構成・検証済みであるため、プラットフォームの統合とテストに必要なコストを最大33%、運用コストを最大64%、新サービスの開発期間を最大40%それぞれ削減可能という。

 また、高スキルのリソースを技術革新に集中させることにより、アプリケーションライフサイクルのコストを最大50%削減できるとのこと。

 信頼性の面では、99.99999%のサービス可用性とエンタープライズクラスのクラスタリングをサポートしているので、アプリケーションやシステムの障害発生時にもセッションの整合性を維持して、サービスの中断を回避できる。

 「Oracle Network Applications Platform」を構成する主な要素は以下の通り。

・Sun Netra 6000
・Sun ZFS Storage 7320
・Oracle Linux
・Oracle VM
・Oracle Enterprise Manager
・Oracle Communications Service Availability(OCSA)
・Oracle Clusterware

 なおOracleならびにサードパーティのソフトウェアを追加・統合できるため、機能やアプリケーションを追加することも可能としている。

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(石井 一志)
2012/10/2 15:54