米Oracle、最大22TBのフラッシュメモリを搭載できる新型データベースマシン「Exadata X3」
米Oracleは1日(米国時間)、データベースマシン「Oracle Exadata X3 Database In-Memory Machine」(以下、Exadata X3)を発表した。データベース専用エンジニアードシステム「Oracle Exadata」の3代目にあたる製品で、前世代性能「Oracle Exadata X2」と比べても性能が大幅に向上しているという。
「Exadata X3」は、OLTP(オンライントランザクション)およびDWH(データウェアハウス)に対応したエンジニアードシステムの最新モデル。最大22TBのフラッシュメモリおよび最大4TBのDRAMを搭載するが、Hybrid Columnar Compression機能により数百TBのユーザーデータを圧縮してこれらのメモリ内へ格納可能なため、すべてのアクティブデータをカバーでき、HDDのリード/ライトに起因するパフォーマンスのオーバーヘッドを事実上解消できるという。また、それほどアクティブでないデータを低コストのHDDへ格納する階層化機能を搭載するため、コストを抑えながらも高速化を実現している。
スケールアウトサーバーおよびストレージ、InfiniBandネットワーク、スマート・ストレージ、PCI Flash、スマート・メモリ・キャッシングといった技術によって、すべてのOracle Databaseのワークロードに対応できるのは従来モデルと同じ。ただし前世代の4倍のフラッシュメモリを搭載しており、最大40%高速な応答速度と、100GB/秒のデータスキャンレートを提供できるとした。
ラインアップには、搭載サーバーの違いなどにより、フルラック構成対応の「Exadata X3-8」と、フルラック、ハーフラック、クォータラック、1/8ラック構成が可能な「Exadata X3-2」が用意された。両モデルともにマルチラック構成にも対応する。なおOracleでは、新たに追加された「Exadata X3-2」の1/8ラック構成により、従来よりも小規模なワークロード、テスト、開発などに利用できるようになったとしている。