クリエーションライン、OSSのサーバー設定管理ツール「Chef」を提供
クリエーションライン株式会社は2日、オープンソースのサーバー設定管理ツール「Chef」の日本でのサービス提供を開始した。
Chefは、米Opscodeが提供するオープンソースのサーバー設定管理ツール。ChefそのものはRubyで書かれており、設定書であるRecipeもRubyで記述する。Roles(サーバーが担うべき役割)とRescipe(Rolesに基づき必要なリソースやアプリケーションを定義する仕組み)によって、サーバーがどのような状態に設定されるべきかを指定。Chefはサーバー上の各リソースが適切に設定されるよう状態を把握し、必要な場合のみRecipeを実行してサーバーの設定を行う。Recipeはすでに構成情報を記述したものが多数用意されるほか、カスタマイズや共有、再利用が可能だ。
さまざまなサーバーやクラウド環境にChefクライアントをインストールすることで、RESTfulなAPIやKnifeといったコマンドラインインターフェイスを利用して自動的にリソースをプロビジョニングできるようになる。LinuxのKickstartやSolarisのjumpstartと統合することも可能。さらに、AWSやvCloudのAPIを実行しプロビジョニングすることも可能となる。
両社の提携について | Chefの特性 |
クリエーションライン株式会社は、すでに提供しているクラウドインフラの導入支援サービスとともにChefを提供することで、より効率的かつ効果的なクラウド環境の導入/運用を支援する。具体的なサービス内容としては、サーバーディスクリプションライセンスの販売および保守サービス、導入コンサルティング/トレーニングサービス、導入インテグレーションサービスなどを提供。
以前より取り扱っているIaaS基盤ソフト「CloudStack」、クラウドセキュリティ・ガバナンスプラットフォーム「enStratus」、クラウド連携ツール「Scalr」などと組み合わせて、クラウドインテグレーション事業として推進する。
Chefのラインアップは、お試し版の「Chef Solo」、無償の通常版「OSS Chef」、有償でプライベートクラウド版の「プライベートChef」、有償でSaaS版の「ホステッドChef」。価格例としては、ホステッドChefが120ドル/月から。ドル決済となるため、12月末までに決済代行サービスなども始める予定。
Chefの種類 | 今後の予定 |