SRA OSS、PostgreSQL 9.1ベースの商用版「PowerGres V9.1」~同期レプリケーションなどに対応


 米SRA OSS 日本支社は18日、オープンソースデータベースのPostgreSQLにデータベース操作ツールやサポートを付属した商用版「PowerGres」において、PostgreSQL 9.1をベースにした「PowerGres V9.1」を発表した。同日より販売・出荷を開始している。

 PowerGresは、PostgreSQLをもとにした商用データベース製品。「より使いやすく」「より安心に」「安心のサポート」といったコンセプトでさまざまなラインアップが提供されており、合計9000ライセンス以上の販売実績を持つ。

 今回販売を開始するのはPowerGresのラインアップのうち、Windows向けの「PowerGres on Windows」、Linux向けの「PowerGres on Linux」で、PostgreSQL 9.1と完全な互換性があるという。

 機能面での最大の特徴は、同期レプリケーション機能が搭載されたこと。以前のバージョンで非同期レプリケーション機能は搭載されていたが、同期レプリケーションによるデータ消失なしのフェイルオーバーにより、より信頼性の高いレプリケーションが可能になる。なおこの機能は、PowerGres on WindowsもしくはPowerGres on Linuxを2ライセンス購入するだけで実現でき、設定もGUIから容易に行えるとのこと。

 またベースとなるPostgreSQLが9.1となったことで、外部テーブル(Foreign Table)による他データベース製品との連携機能や、データを更新しても更新内容をログに書き込まないテーブル(Unlogged Table)での更新性能向上などを実現した。

 加えてPowerGres on Windowsでは、コマンドラインでオプションを指定してインストールするサイレントインストールに対応している。この機能は、従来はパートナー向けにのみ提供されていたが、今回より標準機能として実装された。

 価格は、PowerGres on Windows、PowerGres on Linuxともに5万400円。またサポート価格は、PowerGresの年間サポートが8万4000円、5年サポートが37万8000円などとなっている。

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