キングジム、ID・パスワード最大200件を保管するためだけの専用機器「ミルパス」
銀行の暗証番号もWebアカウントも一元管理
株式会社キングジムは、ID・パスワード管理機能に特化した手のひらサイズの機器「ミルパス(PW10)」を10月5日に発売すると発表した。価格は5229円。初年度、3万台の販売を目指す。
ミルパスは、大きさが83×50×9mm(横×縦×厚さ)、重さが約50gの本体に、2.5インチのモノクロ液晶タッチパネルディスプレイを搭載したハードウェアで、最大200件のアカウント情報を保管しておき、必要な時に閲覧できる。
ミルパス(PW10) |
キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号、ナンバーキーの番号などに加えて、最近ではWebサービスの増加などに伴い、個人で管理するアカウントが増加している。その一方で、セキュリティ確保のためにはサービスごとに異なるパスワードを設定したり、長い文字列を使わなければならず、使用する複数のアカウント情報を暗記しておくことも難しい状況になっていることから、これらをまとめて管理できる専用機器のニーズがあると判断した。
1件のアカウント情報につき、件名、ID(ユーザー名)、パスワード、グループ、メモを登録できる。閲覧時は件名の50音順で表示されるが、グループを設定しておくことで、例えば「Webサービス」「銀行」などの種別で管理できるようになる。また、ランダムな文字列のパスワードを自動的に作成してくれる補助機能も搭載した。
文字入力は、専用タッチペン(本体に収納)で英数字、ひらがな、カタカナ、記号に対応。また、microUSBポートも備えており、PCと接続すれば、ダウンロード提供する専用ソフト(Windows 7/Vista/XP対応)を使って漢字入力、アカウント編集、Webサイトなどへのパスワードのコピー&ペースト、データのバックアップが可能になる。バックアップデータは暗号化されてPC上に保存される。また、PCでのデータ閲覧・編集は、ミルパス本体を接続している時のみに限られる。
パスワードを閲覧するためにミルパスを起動するには、マスターパスワードの入力が必要。誤入力が続くと、保存してあるデータが消去される設定も可能だ。