池田模範堂「ムヒ」から「MUHI」へ、CI刷新を支える社内基盤に「ガルーン」活用


 サイボウズ株式会社は6日、株式会社池田模範堂がエンタープライズ向けグループウェア「サイボウズ ガルーン」と、Webデータベース「サイボウズ デヂエ」を導入し、社内コミュニケーションの活性化や新CI(コーポレートアイデンティティ)の浸透に役立てていると発表した。

 池田模範堂は、かゆみ止め薬「ムヒ」シリーズをはじめとする、虫さされや肌トラブルなどの医薬品を製造販売する企業。創業は1909年、会社設立は1948年と長い歴史を持つ一方で、経営理念として「変身への挑戦」をテーマに、アンパンマンのブランドを冠したキャラクター商品を送り出すなど、常に新たな試みに取り組んできた。

 以前も別のグループウェア製品を導入していたが、実質的にはメールソフトとしてしか使われていない状況だった。2006年、紙、電話、FAXを多用する非効率な状況を解消するため、選ばれたのがガルーンである。

 ガルーン導入後はポータルで業務改善を行っている。その最大の成果といえるのが、「社内手続きMAP」。「出張の際にはどういう流れで申請すればいいのか」「結婚した場合はどういう社内手続きが必要なのか」といった決まり事をポータルで簡単に見られるようにした。何か困ったらまず「社内手続きMAP」を見るという習慣が定着し、ガルーン導入前は1日に30本以上あった庶務に関する問い合わせがなくなったという。

 また、ガルーンはCI変革にも貢献。以前は「かゆみといえばムヒ」というイメージが社内外で定着していた同社だが、2009年、創業100年を機に、海外展開も視野に「ムヒ」から「MUHI」へCIを一新するプロジェクトが始まった。企業として活躍の幅を広げたいという思いを込め、キャッチコピーも「かゆみを科学する」から「肌を治すチカラ」へ変更。社員自身を「ムヒ=かゆみ」という観念から脱却させるため、新しいブランド名やその狙い、社内外への認知を広げるキャンペーンの状況など、関連情報をガルーンのポータルに掲載した。この結果、「MUHI=肌トラブル解消」という新たなブランドイメージで、共通認識の下での商品作りが可能になったという。

 そのほか、ガルーンのワークフロー導入で決済速度が、デヂエの導入で営業日報などの業務速度が向上したという。

社内手続きMAPポータルCIポータル
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(川島 弘之)
2012/9/6 15:51