CA、コーディングレスでビジネスポリシーを設定できる統合ID管理ソフト「IdentityMinder」新版


 CA Technologies(CA)は27日、統合ID管理ソフト「CA IdentityMinder(旧名称:CA Identity Manager)」の新版、「同 r12.6」を発表した。

 CA IdentityMinderは、企業内におけるユーザーのID管理を簡素化・合理化し、コンプライアンスおよびセキュリティの確保、リスク管理や管理コストの削減などを実現するID管理ソリューション。多くの業務システムに登録されている「アカウント情報」の統合と、ID情報の集合である「アイデンティティ情報」を整理して管理プロセスを自動化することにより、企業システムでのセキュアな認証基盤の確立を支援するという。

 新版では、コーディングを行わずに、WebGUIより自社に必要なビジネスポリシー/ロジックを定義できる「Policy Express」が追加された。これを利用すると、例えば「ユーザー作成」のタイミングで、属性「姓(ローマ字)」「名(ローマ字)」の値を取得して社内で固有のメールアドレスを自動生成したり、「ユーザー作成」あるいは「ユーザー変更」のタイミングで「入社日」を取得し、その値が現在よりも未来の日付ならば伝搬先のシステムにアカウントを作成しないなど、複雑なロジック処理をコーディングレスで実現できる。

 また、GUIからの操作で構成管理を容易に実施できる「Config Express」や、CA IAM CS(旧Java Connector Server)をリスタートすることなく新しいコネクタを展開できる機能なども追加された。

 さらに、CA IdentityMinderが本来持つ基本的なパスワードポリシーに加え、CA SiteMinderで提供されているパスワード設定機能も標準機能として使えるようになった点も特徴。より強固なパスワードを設定できるので、クラウドを含むあらゆる環境における不正アクセスを防止し、コンプライアンス対応の強化を実現する。なおセキュリティについては、SHA-2のSSL証明書も新たにサポートした。

 参考価格は、1000ユーザーの場合で576万円(税別)から。

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(石井 一志)
2012/8/27 15:52