流通経済研究所とNTTデータ、流通業・製造業向けのPOSデータ分析クラウドサービス


 財団法人流通経済研究所と株式会社NTTデータは22日、流通業・製造業向けのPOSデータ分析サービス「NPICLOUD」を発表した。クラウドサービスの形態で10月より提供開始する。

 「NPICLOUD」は、全国の食品スーパーマーケットから収集したPOSデータを分析し、SaaS型で提供するBIサービス。流通経済研究所が持つ流通分野での分析ノウハウと、NTTデータの流通分野におけるBIシステム提供実績、Hadoopを用いたビッグデータ活用ノウハウを組み合わせているのが特徴で、市場の販売動向と自社のデータをわかりやすく比較できるため、流通業における売り場作り・品ぞろえに活用できるという。

 またこのサービスを用いて、POSデータと消費者の生の声であるソーシャルデータを掛け合わせることで、売り上げ結果の根拠を得られるほか、ソーシャルデータを分析することで、ブームの兆候や過去の販売動向とソーシャルデータとの相関から将来売れる商品は何なのかを分析し、製造業での製品開発や、需要予測・生産計画などにも応用できるという。

 サービスは、流通システム開発センターが管理している「JICFS(ジクフス)商品分類」を最小単位とする、“カテゴリー”単位で提供。1カテゴリーあたり月額2万円で、必要なカテゴリーだけを選択して利用できるほか、複数カテゴリーをまとめ、価格を抑えた「カテゴリーパック」も用意している。

 また、流通経済研究所がこれまで培ってきたノウハウをベースに、POSデータ分析を行う現場担当者の立場に立った研修プログラムを提供するとのこと。

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(石井 一志)
2012/8/22 17:49