図研ネットウエイブ、米Certesの回線暗号化アプライアンスを販売


 図研ネットウエイブ株式会社は27日、米Certes Networksと回線暗号化アプライアンス「Certes Enforcement Point」の販売総代理店契約を締結したと発表した。最大10Gbpsに対応し、高速・低遅延での暗号化を実現する。

 Certes Enforcement Pointは、回線暗号化のための専用アプライアンス。複雑なネットワーク設計を行わなくても複数拠点間の通信を暗号化できるため、ITネットワークの管理コスト、構築コストを大幅に圧縮可能という。

 また暗号化にあたってはペイロード部分だけをAES 256ビットで暗号化し、ヘッダは暗号化されないため、あらゆる通信の暗号化を透過的に行える。さらに、ヘッダは暗号化されないので、ロードバランサーによる負荷分散やトラフィックシェーピング、Netflowサービスもネットワーク変更なしで使用できるとした。

 暗号鍵については、専用の鍵管理アプライアンス「TrustNet Manager」で各Certes Enforcement Pointの鍵を一元的に管理可能。暗号鍵は安全に配布されるのみならず、1時間ごとに自動的に更新され、鍵の漏えいリスク最小化する。

 なお図研ネットウエイブでは、この製品の販売において、今後3年間で約10億円の売り上げを見込んでいる。

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(石井 一志)
2012/7/27 15:20