静岡中央銀行、日立の地銀向け共同アウトソーシングサービス「NEXTBASE」を採用


 株式会社静岡中央銀行と株式会社日立製作所(以下、日立)は27日、日立が提供する地域金融機関向け共同アウトソーシングサービス「NEXTBASE」を、静岡中央銀行の次期基幹系システムとして採用すると発表した。同サービスの採用は静岡中央銀行で10行目。新システムは2014年度下期の稼働開始を予定する。

 NEXTBASEは、勘定系・外接系などの基幹系システムを、地域金融機関向けの共同利用型で提供するサービス。各種情報系システムとの連携を円滑に行うための統合データベースシステムに加えて、採用行の経営戦略を実現するための各種サービスもメニュー化されている。

 静岡中央銀行がこのNEXTBASEを採用したのは、顧客サービスの向上や業務継続性の強化などが目的。顧客サービスの向上という面では、NEXTBASEを利用することにより、制度変更などへ迅速に対応できるほか、静岡中央銀行のノウハウを生かした自由な商品設計を行えるので、顧客ニーズに合った商品・サービスをこれまで以上に迅速に提供可能になるとしている。

 また業務継続性の強化では、最新のハードウェア/ソフトウェアの採用により、信頼性の高いシステム運営を実現している点を評価。特にコンピュータシステムはバックアップセンターを持つ2センター構成になっていることから、万一の大規模災害時にも速やかな復旧が可能になるという。

 さらに、最先端技術を採用したシステムにより、従来以上に拡張性・柔軟性が確保され、共同アウトソーシングサービスを生かした開発作業の集中化によるメリットを活用して、競争力の継続性確保を目指すとのこと。

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