NEC、「スマートデバイス活用ソリューション」をグローバルに展開


 日本電気株式会社(以下、NEC)は26日、企業がスマートデバイスを活用し、営業力の強化、業務効率化、コスト削減などを実現するソリューションをグローバル展開すると発表した。第1弾として、アジア地域を中心に現地の商習慣や顧客ニーズに基づき開発したモバイル営業支援システムや在庫管理システムなど、4つのソリューションを販売。2013年度からはこれらのソリューションをクラウドサービスとして提供する。

 提供するソリューションは、1)Mobile Sales Force Automation(モバイル営業支援システム)、2)Inventory Tracking System (在庫管理システム)、3)Customer Management(顧客管理システム)、4)SMS Notification(集荷依頼システム)。

 1)では、客先など外出先で営業実績データなどをスマートデバイスに入力することで、手書き作業だった営業管理業務を効率化する。アジア地域では、食品や原材料を、配送を兼ねて客先へ届ける“ルートセールス”が多くみられ、営業担当者が現場において、在庫数、受注製品、受注個数、代金回収情報を入力することで効率化が図れる。本部では、厳密かつリアルタイムでの売り上げ・在庫管理や各種データ分析が可能という。

 2)では、メーカーの営業担当者が販売店において、スマートデバイスを活用し各商品の売価や在庫状況を入力することで、メーカー本部で各販売店の状況を一元的に把握できる。

 3)では、スマートデバイスを活用した、製品・サービスの紹介や顧客情報の管理・共有を実現する。カタログなどセールスツールをタブレット端末に表示したり、顧客の購買履歴に基づき、その顧客に合わせた新規提案をどの店舗でも可能にするなど、商品の売り上げ増加と顧客サービスの向上に貢献するという。

 4)は、SMSを活用した宅配業者・物流業者向けソリューション。顧客からの電話での二持つ引き取り依頼を自動的にドライバーのスマートデバイスにSMSで知らせ、集荷をタイムリーに行える。

 NECは今後、設備点検、資産管理、市場調査、金融商品の新陽町アsでのスマートデバイス活用など、順次ソリューションメニューを拡充する方針。

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(川島 弘之)
2012/7/26 12:34