日立、仮想ファイルプラットフォーム「VFP」ラインアップを刷新


 株式会社日立製作所(以下、日立)は17日、仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform(VFP)」のラインアップを刷新し、18日より販売すると発表した。

 VFPは、メール・画像・映像といった非構造化データをセンターに集約し、データの一元的な管理とストレージ容量の柔軟な利用を可能とするファイルストレージ製品。

 昨今、非構造化データの増加・散在が課題となる中、それらを集約し一元的に管理したいというニーズが高まっている。こうしたニーズに対し日立は、企業の拠点や部門間にVFPを設置し、一方、データセンターにデータの重複排除・圧縮を自動化し効率的にバックアップ/アーカイブできるストレージ装置「Hitachi Content Platform」を設置し、拠点とセンター間を連係させることで、各拠点や部門の非構造化データを集約できる“コンテンツクラウド”を提案している。

 今回、このVFPのラインアップを一新し、新たにゲートウェイモデル「VFP600N」「VFP200N」と、ストレージモデルセットモデル「VFP110」を製品化した。

 VFP600Nは、高い拡張性、処理能力、データ容量を持つ上位モデル。一方、VFP200Nは中位モデルに位置づけられ、筐体を現行機の半分となる1Uとし、拠点や部門での設置を容易にした。また、最新プロセッサの採用や搭載可能なメモリ容量を192GBまで拡張したことで、高い処理性能を実現した。接続できるクライアント数や仮想NASの上限数も柔軟に選択できるため、システムの特性や利用状況などに応じた容量や性能、機能のきめ細かい設計が可能になるという。

 VFP600Nは1801万3800円から、VFP200Nは268万6950円から。

VFP600NVFP200N

 VFP110は、「Hitachi Unified Storage 100シリーズ」とセット提供することで、迅速なシステム導入を可能にするストレージセットモデル。現行機に比べ、提供価格を約40%抑え、中小規模のシステムなどにも導入しやすくした。

 VFP110は323万5050円から。

 これらと併せて、VFPの上位に位置づけられるファイルストレージ製品として、米日立データシステムズが海外市場へ提供しているハイエンドファイルストレージ「Hitachi NAS Platform(以下、HNAS)」を日本国内でも製品化し、18日より販売する。価格は1950万8475円から。

HNAS

 今回のVFPラインアップ刷新とHNASの製品化により、ファイルストレージ全体のラインアップを強化することで、企業の拠点や部門といった小規模での利用から、科学技術計算や大規模ファイルストレージシステムの統合といった高性能が求められる大規模での利用まで、幅広い顧客のニーズに応えることが可能になるという。

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