東芝Sol、VDI短期導入を実現するパッケージモデル「FlexSilver/VDX」


 東芝ソリューション株式会社(東芝Sol)は17日、「VDI(仮想デスクトップ環境)ソリューション」を強化すると発表した。VDIシステムを構成する製品とサポートサービスを体系化するとともに、VDIに必要なハードウェアとソフトウェアをパッケージ化した「FlexSilver/VDX」を同日より発売する。

 中核となるデスクトップ仮想化ソフトには、Citrix製品およびVMware製品を活用する。特長は短期間での導入と利用を実現するパッケージモデルを採用する点。VDIシステムに必要なハードウェア、ソフトウェアをパッケージ化した「FlexSilver/VDX」を商品化。サーバーに「FlexSilver/G1(自社製)」「HP BladeSystem」「Cisco UCS」、ストレージに「ArrayFort(自社製)」「EMC製品」「NetApp製品」を採用し、ソフトウェアにはあらかじめ設定を済ますことで、システム構築のリードタイムを短縮している。

 また、利用者認証(ICカード認証や生体認証)、データバックアップ、タブレットPCなど、より効率的なVDI運用を実現するオプション機能も取りそろえた。例えば、ICカード認証と社員証とを共有化することで、VDIシステムと既存の利用者管理システムを連携させることも可能。今後は、VDIへの移行を容易にする移行ツールや、IT資産管理との連携機能など、さらなるオプションの充実を図るとしている。

 このほか、スムーズな導入・運用を促進するサポートサービスも提供する。PCクライアントの使い方やアプリケーションを導入前に調査し、VDIへの移行計画や運用方法の策定、既存業務の移行検証、性能検証などをサポートする。導入後の運用では、マスタOSイメージの作成代行や、既存PCからの移行作業などクライアント運用をサポートする。さらに同社リモート運用センターによるVDIシステム基盤のリモート運用監視サービスも提供するという。

 最小構成価格は、サーバーユニット(Xeon X5650モデル×2台)、ストレージユニット:14.4TB(600GB×24基)、XenDesktop×100クライアント付きで1650万円から。同社は2012年度に30システムの販売を目指す。

関連情報