NEC、パッチ選定や障害情報通知など、中規模Oracleシステム向けの予防保守サービス


 日本電気株式会社(以下、NEC)は12日は、Oracle製品向けのサポートサービスにおいて、中規模システム向けの追加サービス「予防保守サービス for Oracle」を発表した。価格は月額20万円(税別)からで、同日より提供を開始する。

 NECでは、Oracle製品の一次保守を25年手がけてきた実績を持ち、専用サポートセンター「NEC Oracle レスポンスセンター」などからサポートサービスを実施している。特にミッションクリティカル領域については、Oracleの「Oracle Advanced Customer Support Service(Oracle ACSS)」をベースにNEC独自の拡張を施した「NEC HAサポート・サービス」を提供してきた。

 今回発表された「予防保守サービス for Oracle」は、「NEC HAサポート・サービス」メニューの一部である「障害情報通知サービス」「パッチ選定サービス」「障害情報横展開サービス」を中規模システム向けに提供するもの。

 このうち「障害情報通知サービス」では、日本オラクルが保守契約ユーザーに毎月提供しているナレッジ情報に加えて、NECが保有する独自のナレッジ情報の中から、それぞれの顧客システムで発生する可能性がある重要な障害問題やその回避策の情報を選定して提供する。

 また「パッチ選定サービス」は、システム構成や利用しているOracle機能の情報をもとに、それぞれの顧客システムへの適用が望ましいパッチをNECが行うサービス。複数のパッチ適用が必要な場合は、NECが複数パッチ間での競合確認を行った上で推奨パッチの一覧を提供する。

 最後の「障害情報横展開サービス」では、顧客がOracle製品を利用した複数のシステムを稼働させている場合、その中の特定システムで発生した障害が、システム構成が異なるほかのシステムでも発生する可能性があるかどうかを、NECが判断する。

関連情報
(石井 一志)
2012/7/12 12:01