富士通、西日本リージョンでのIaaS型クラウドサービス「FGCP/S5」提供を開始
富士通株式会社は12日、パブリッククラウドサービス「FGCP/S5」を同日より西日本リージョンでも提供を開始すると発表した。現在、東日本リージョンならびに世界5カ国で提供しているが、西日本リージョンの提供開始により、国内でもシステムやデータの分散が可能になったという。また富士通では西日本リージョンからのFGCP/S5提供を記念し、FGCP/S5の料金が最大4割引きとなるキャンペーンを12月末まで実施するとのこと。
FGCP/S5は、インフラを従量課金で提供するIaaS型のクラウドサービス。昨年の東日本大震災以降、クラウドサービスは事業継続や災害対策といった観点からも注目を集めているが、今回は顧客からの要望が高かった西日本リージョンでの提供を開始することで、東日本リージョンのサービスを利用している企業が、西日本リージョンへの冗長化やバックアップ、東西両拠点での分散処理での活用といったことが行えるようになるため、より活用の幅が広がるという。もちろん、西日本リージョンを単独で利用することも可能だ。
また今回は、西日本リージョンからの「FGCP/S5」提供にあわせ、FGCP/S5のシステムテンプレートに搭載している各種バックアップソフトを利用して、富士通がバックアップ環境の構築、運用支援を実施する「バックアップ構築・運用支援サービス」を提供開始する。これによって顧客企業は、自社の事業規模に応じたバックアップ環境をこれまでよりも柔軟かつ短期間で構築できるようになるとのこと。価格は、初期費用が個別見積もり、月額費用が19万円(税別)から。
さらに、東・西日本リージョンにおいて、仮想サーバーの最高スペックの2倍および4倍に相当する、高性能の仮想サーバー「ダブル・ハイ」「クアッド・ハイ」の両プランを新設し、スケールアップ型の業務ソフトや、膨大なデータの処理を必要とする業務にも柔軟に対応可能としている。
富士通では2013年度末までに、東・西日本リージョン合計で3000社への販売を目標としている。